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過去ログ-よりぬきサザ○さん

【腕の麻痺】

今朝、何かの拍子に片腕がもげてしまって、これは困ったなあパソコンへの文字入力がやりにくくなるし左手に茶碗を持ちながら同時に右手で箸を使うことができなくなるじゃないか。見た目もバランスが悪いしそれ以上に何やかんやと面倒くさいことが増えるのだろうなあ、と途方に暮れている夢を見て目を覚ますと、本当に腕がもげてしまったのではないかと思うほど、左肩からの下の腕全体が麻痺していた。
誰でもあることなのかどうかは知らないが、僕はうつ伏せになって寝るのが常なので、腕が腹の下敷きになって痺れが切れやすく、時々こういうことがある。
完全に麻痺している腕というのは気持ちの悪いもので、目覚めた当初はその腕と体との位置関係がまったく把握できないし、ようやく目視によって腕の位置を確認して、それがなぜか腹の下から抜け出してベッドの横に垂れていることを知っても、力が入らないからベッドの上に戻すことすらできないのだ。
ベッドの横に垂れたままになっていると、ベッドの縁にはちょうど脇の下が当たっていることになり、そんな状態では血流が悪くいつまでたっても麻痺が治らないから、これをなんとかして早急にベッドの上に戻さなければならない。
そのためには幾つかの方法があるが、手っ取り早いのは麻痺していない腕の方向に勢いをつけて寝返りを打ち、遠心力で麻痺した腕をベッドの上に戻すことだ。
つまり、うつ伏せから仰向けになるわけだ。
これは実に危険な賭けでもある。
通常の場合であれば、随意・不随意かかわらず筋力が働いているから、たとえ寝返りによって遠心力が働いても、おかしな方向に腕が振り回されないよう縮めておいて危険を回避することができる。
というよりも、普段は寝返りが危険だとか遠心力が働いていると考えることはないだろう。
しかし麻痺している腕に対して、危険を回避するための十分な筋力を求めることはできない。
結果どういうことになるかというと、寝返りを打った瞬間から少し遅れて、遠心力で伸び切った腕がベッドの横の死角からブンと飛んでくるという非常に危険な現象が起こり、なんと自分の腕で自分の顔面を強打することになる。
完璧に遠心力が働き、理論どおりの結果が得られるとするなら、麻痺した腕はベッドの横からほぼ270度の綺麗な円弧を描きながら、反対側のベッド上にバタンと落ちるはずだ。
これが理論どおりにいかないのは、恐らく、あまりに激しく寝返りを打つと、その強い遠心力によって肩の関節が抜けてしまうのではないかという恐怖が寝返りの勢いを殺いでしまい、回転中に腕が失速してしまうのと、肩の関節の向きによる限界だと考えている。
考えているだけで、これを修正し理論どおりの結果を出す努力をするつもりはない。
そもそも意識がはっきりしていれば、寝返りなど打たず、うつ伏せのままゆっくりと麻痺していない腕の側に体を移動することで、もっと簡単にそして確実に麻痺した腕はベッドの上に戻ってくる。
それを、わざわざこんなややこしい危険な方法で元に戻そうとする時は、必ず寝惚けているのだから、腕が顔面に当たったくらいの痛みはほとんど覚えていない。
再び腕が麻痺したときは、前回もちゃんと腕がベッドの上に戻ってきたという記憶だけが残っているから、同じように遠心力を応用したこの方法で元に戻そうとするだろう。
結果が同じなら、僕にとってはどちらでも構わないのだ。

  by savaoex | 2007-04-17 10:51 | その他

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