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過去ログ-よりぬきサザ○さん

【言葉の記憶4】

「地震、台風、火事、親父」というのは日常における怖いものを順に挙げたものだと認識してるのだが、今日の「言葉の記憶」はそれとはまったく関係ないことを書く。

「GRCT」・・・この略語を知っている人はステーショナリィにかなり拘っている人だろう。もう20年ほども前に三菱ユニのシャープペンシルの「替え芯」CMで記憶している言葉である。「ジンクピリチオン」だとか「デュラムセモリナ」という言葉が一種迫力を持って我々消費者に訴求することは清水義範先生も明言されておられることだが、略語とその正式名称にも同様の効果があると思われる。

「GRCT」・・・「グラファイト・リーン・カーボン・テクノロジー」だったのではないかと記憶している。

「リーン」が今ひとつ曖昧なのだが、それ以外は間違いないだろう。以前の「言葉の記憶」で書いた「セシール」や「KGB」などに比べれば中学生でもほとんど理解できる程度の単語でパッとしないのだが、今でもはっきりと記憶しているということは私に対して十分な訴求効果をもっていたのだろう。

その理由は簡単に想像できる。「たかがシャーペンの芯なのに」だからである。あの黒くて細い一本の芯に凄い技術が使われている、と思わせるに十分だった。

さて、いつもならここで得意のgoogleを使い、さっさと正確な名称とその逸話などをサラリの述べて終わりなのだが、この「GRCT」に関しては残念ながら情報が少ない、というか無いのである。

三菱鉛筆のホームページにも何の記述もない。そればかりか悲しいかな現在の「芯」は「SHU製法」という技術に取って代わられているらしいのだ。しかし「SHU」が何の略なのかも書かれていない。不親切である。

書いてあったらごめんなさいだ。

ということで、今回は「一本の芯にも五分の魂」ということでお茶を濁しておきたい。

  by savaoex | 2007-04-17 10:12 | その他

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